アルコール量は「g・グラム」表示へ働きかけ←第2期アルコール健康障害対策推進基本計画策定(厚生労働省)

発信日:2021/05/18

2021年3月、第2期アルコール健康障害推進基本計画が策定されました。これにより、酒類大手各社はこれまでのアルコール度数に加え、アルコール量の「g・グラム」表示へと動き始めました。「g・グラム」表示の目的は、消費者自身がどれぐらいアルコールを摂取したかを自覚、多量の飲酒を防ぎ、健康を保ってもらうためです。
では、実際に飲むときはどれぐらいが適正量なのでしょうか?主な酒類の換算目安

成人男性で1日平均純アルコール量で約20g程度(※厚生労働省飲酒ガイドライン『節度ある適切な飲酒』より抜粋・一部修正)但し、女性や高齢者、少量の飲酒で顔面が紅潮するフラッシング症状、動悸、頭痛が起こる方はこの約20gよりもさらに控えた量が適量であるとの見解が示されています。この量を守れば毎日晩酌しても大丈夫、というものではないので、ご注意ください。未成年者は飲酒をしてはいけませんし、妊娠・授乳中はノーアルコールで。もちろん、飲酒習慣のない方に飲酒を推奨するものではありません。また、アルコール依存症の方、疑いが心配な方は、医師の指示に従いましょう。

新型コロナによる環境変化で「家飲みで酒量が増えた」「飲むお酒の種類が増えた」また、近年人気でアルコール度数の高い「ストロング系を飲むようになった」という方は今一度、ガイドラインの目安を参考に、飲酒時は血中アルコール濃度を高めないよう水分補給をするようにしたり、定期的に休肝日を設けて、お酒・アルコールとの適正な関係を築きなおすきっかけとしてみませんか。

参考:純アルコール量(g)=お酒の量(㎖)×[アルコール度数(%)÷100]×0.8

あなたのアルコールとのつきあい方に問題はありませんか?「健康に役立つ情報」もぜひ、ご覧ください。

引用

厚生労働省「健康日本21」アルコール

厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト「eヘルスネット」飲量・飲酒量の単位

株式会社 共同通信 家飲みで「酒量が増えた」 酒文化研究所調査