知っていますか?たばこの害

どうしてたばこは身体に悪いの?

たばこの煙にはたくさんの有害物質が含まれており、様々ながんや心筋梗塞等の循環器疾患、ぜんそく、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの病気を引き起こすことが明らかになっています。

日本では、喫煙に関連する疾患で年間約13万人が死亡していると推計されています。

たばこに含まれる三大有害物質

《タール》 《ニコチン》 《一酸化炭素》
茶褐色のベトベトしたヤニで、数十種類の発がん物質が含まれています。低タールたばこでも、吸い方によっては摂取量が増加します。 血管を収縮させ、血液の流れを悪くします。強い依存性があり、なかなかたばこをやめられなくなります。 血液中のヘモグロビンと結びつき酸素の運搬を妨げ、身体が酸素不足になります。動脈硬化を促進し、心筋梗塞等のリスクを高めます。

リスク要因別の関連死亡者数(平成19年)

非喫煙者と比較した喫煙者の死亡率(非喫煙者=1.0)

たばこを吸わない人には関係ないのでは?

たばこを吸わない人でも、他人のたばこの煙を吸わされる場合があります。
これを受動喫煙と言い、たばこを吸わない人の健康にも悪影響があります

日本では、受動喫煙により年間6,803人が死亡していると推計されています。
(平成20年の交通事故による死亡者は、全国で5,155人でした。)

受動喫煙による死亡者数(推計)

受動喫煙の場所 疾患 受動喫煙起因年間死亡数
男性 女性 合計
家庭 肺がん 201 1,131 1,332
虚血性心疾患 206 1,640 1,846
職場 肺がん 448 340 788
虚血性心疾患 1,366 1,471 2,837
合計 2,221 4,582 6,803

独立行政法人国立がん研究センター [平成20年人口動態統計データより推計されたもの]

子どもは特に注意!

子どもの身体は、大人に比べてたばこの有害物質の影響を受けやすいため、受動喫煙によって肺機能の低下や中耳炎、乳幼児突然死症候群(SIDS)など深刻な影響を受ける可能性が高まります。

また、妊娠中は、喫煙はもとより、受動喫煙でも早産や胎児が低体重となるリスクが高まります。

両親がたばこを吸わない家庭に比べて、両親がたばこを吸う家庭では、低出生体重は約2.8倍、乳幼児突然死症候群(SIDS)は約4.7倍、リスクが高まるとされています。

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親の喫煙と低出生体重児の関係

1988.6 「厚生の指標」妊婦への受動喫煙の妊娠に及ぼす影響に関する研究

親の喫煙と乳幼児突然死症候群の関係

1998 厚生省心身障害研究 乳幼児死亡の防止に関する研究

また、兵庫県では平成25年4月から「受動喫煙の防止等に関する条例」を施行しています。

不特定、又は多数の人が利用する施設は、その種類や規模により、禁煙、又は分煙にする必要があります。

すべての施設は、その喫煙環境(禁煙、分煙、喫煙等)を表示する必要があります。
県民の皆さんは、喫煙が禁止されている場所ではたばこを吸わないでください。
そして、受動喫煙に対する関心・理解を深め、受動喫煙の防止にご協力をお願いします。

詳しくは、こちら
http://web.pref.hyogo.jp/kf17/judoukitsuen_jourei.html