(新型コロナウイルス対策)社会的距離は“諸刃の剣”

発信日:2020/07/22

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック下で今や世界中で行われている「社会的距離(social distancing)」だが、感染予防への効果が期待される一方、人々に身体的および精神的な弊害をもたらしているとして、オランダ・University Medical Center GroningenのAndre Aleman氏らは「The silent danger of social distancing」と題するレターをPsychol Med(2020年7月6日オンライン版)に発表。

 同氏らは、他者との繋がりを必要とするのは「人間の本質」であり、社会的距離は”諸刃の剣”であるとの見方を示した上で、対面での人的交流に向け柔軟な対策が必要と述べている。加えて、「社会的距離の実施下であっても、孤独感の回避を盛り込んだ総合的な健康対策を行うべき」と主張。

 「さらなるCOVID-19対策として社会的距離を行うことは犠牲を伴う。孤独感はQOL(Quality of Life:「人生の質」、「生活の質」)を下げ、死亡率を上昇させる。したがって、社会的距離の実施は可能な限り短期間に限定すべきである」。「1.5mの距離を保ちながら近親者と屋外で会うなど、対面での人的交流に対して柔軟な方法を模索することで、孤独感とそれに伴う”副作用”のリスクを軽減できるだろう」とまとめている。

「The silent danger of social distancing」
  https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7360942/

 

(下図再掲)

2020/04/30配信「(新型コロナウイルス対策)外出自粛時だから “今は人を避ける!”、“今だから人とつながる!” 取り組みを(公益財団法人兵庫県健康財団)

 

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