日本人高齢者のフレイル※1の割合は8.7%(東京都健康長寿医療センター研究所)

発信日:2020/09/09

 地域在住の日本人高齢者全体のフレイル割合を初めて明らかにした結果。国際誌Archives of Gerontology and Geriatricsに掲載された。
 2012年に行われた全国高齢者パネル調査の参加者のうち、訪問調査に協力した65歳以上の高齢者2,206名のデータを解析。フレイルの把握は、世界で最も使用されているFriedらの指標※2を使用。5項目の指標のうち、3項目以上該当した場合を「フレイル」、1-2項目の場合を「プレフレイル」(フレイルの前駆状態)、0項目の場合を「健常」とした。
 回答者の性別、年齢の偏りを調整した上でフレイル割合を算出したところ、フレイルは8.7%、プレフレイルは40.8%、健常は50.5%だった。
 また、女性、高齢、社会経済的状態が低い、健康状態が悪いほど、フレイル割合は高い傾向があった。地域ブロック別では、概ね、西日本で高く、東日本で低い「西高東低」の傾向がみられた(上図参照)。
 報告者は、「初めて地域在住日本人高齢者のフレイル割合を明らかにした点で大きな意義がある。フレイル予防に関する施策の評価、あるいはフレイルに関する学術研究のマイルストーン(基準値・目標値)になる知見。また、性別、年齢、社会経済的状態といった個人特性に加え、地域ブロックによるフレイル割合の違いを『見える化』したことで、健康格差の是正の必要性をあらためて訴える研究といえる」とまとめている。

※1 フレイル(Frailty)
 「健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体機能や認知機能の低下がみられる状態」を指す。(東京都健康長寿医療センター研究所)
※2 Friedらの指標
 Shrinking -からだの縮み(体重減少)、Exhaustion-疲れやすさ(疲労感)、Low activity-活動量の少なさ(身体活動量の低下)、Slowness-動作の緩慢(歩行速度の低下)、Weekness-弱々しさ(握力の低下)の5項目

「日本人高齢者全体のフレイル割合は8.7%」(東京都健康長寿医療センター研究所)
 https://www.tmghig.jp/research/release/2020/0903.html

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